Recruiting 2025

Project Story 02

美流百華

コスメ領域の強化を進めるそごう・西武は、2020年8月に今知りたい情報を毎月発信するコスメ情報サイト「Kireidepart(キレイデパート)」を開設。同年9月には、コスメ&ビューティー情報をお届けするビューティーマガジン『美流百華』を創刊した。年4回の発行を重ね、人気コスメ雑誌とのコラボを行うなど挑戦を続けており、2023年2月には集英社の人気美容雑誌『MAQUIA(マキア)』とコラボした特集記事も掲載する新Webサイト「美流百華WEB」を公開。百貨店におけるコスメの在り方を追求し、その販売革新に挑む5人に話を聞いてみた。

Member

  • Misa Otsuki

    本部 営業企画部
    営業計画担当

    2004年入社。全店にわたる化粧品売場の営業計画を立案・推進。リーシング本部、商品計画部、e.デパート部などと連携して『美流百華』のさらなる推進強化に挑む。

  • Toshimitsu Fukao

    本部 リーシング本部
    リーシング一部 コスメ担当

    2014年入社。コスメ領域の販促・媒体企画を担当。『美流百華』においては、取引先窓口として商品やプロモーション情報の交渉役を務める。

  • Minori Masuyama

    本部 デジタル戦略本部
    e.デパート部 サイト制作担当

    2003年入社。そごう・西武のECサイト「e.デパート」において、主にコスメ領域の制作や販促を担当。『美流百華』ではEC化の推進役として、在庫管理等の運用フォロー業務も担う。

  • Kanako Yoshida

    本部 営業企画部
    広告・宣伝担当

    2017年入社。コスメ領域における販促ツール担当として、『美流百華』や各種プロモーションツールの企画・制作にあたる。

  • Atsushi Yamamoto

    本部 営業企画部
    デジタルコミュニケーション担当

    2015年入社。SNSなどデジタルメディアを使った販促を推進。『美流百華』ではLINEやFacebook、Twitterを駆使して、訴求拡大に努める。

※インタビュー内容、および所属や職務に関する記載は、
2022年12月現在の情報です。

コロナ禍の苦境に
立ち向かうチーム。
「まずは走り出そう」
その言葉が勇気を与えた。

  • 山本

    本日はお集まりいただき、ありがとうございます。私たちが取り組んできた『美流百華』も創刊から早や2年と3ヶ月が経ちました。これまでの歩みを振り返りつつ、今後の挑戦についても語り合えればと思っています。まずは、最も長く関わってこられた大槻さんから、プロジェクトが立ち上がった経緯などお話しいただけますか。

  • 大槻

    スタートはおよそ3年前。百貨店にとってコスメ(化粧品)はとても売上の大きな領域ですが、コロナ禍で売上が減少していました。外出制限やマスク着用などで化粧をする機会そのものが減っているうえに、百貨店の最大の特徴である美容部員による接客が困難になったからです。新しいアプローチ方法の開発が急務だとして、社内の各部署からメンバーが集まりました。

    1. 深尾

      当時の状況は深刻でしたね。コスメは毎日のように新商品が出てくる世界なので、お客さまに応じたタイムリーな情報発信が欠かせません。ブランドとの交渉役を務めるリーシング担当としては、店頭での発信が難しい状況下において、Webの強化が欠かせないと考えていました。

    2. 増山

      e.デパートでも当然コスメは扱っていましたが、ありとあらゆる分野・商品を取りそろえる総合ECサイトなので、個別の情報発信には限界があります。コスメ独自の情報サイトが必要だというのが、メンバーの一致した考えでしたね。そこで「Kireidepart」の開設が決まった。以来、私はその運営に関わっています。

  • 大槻

    一方で、店頭の強化も必要でした。それまで年4回『コスメティックフェスティバル』という冊子を発行して、カード利用明細に同封したり店頭に置いたりしてシーズンキャンペーンを行っていましたが、頻度が少ないうえにWebとの連動性も弱い。これも一から作り直してみようということになり、年4回発行はそのままに「Kireidepart」とのセッションを重視した新冊子『美流百華』が誕生しました。

  • 吉田

    私はそれらの制作担当としてチームに加わりました。準備期間は3、4カ月ぐらいでした。元々、「Kireidepart」では新商品や旬のアイテムをデイリーに情報配信しつつ、マンスリーで特集が組まれていました。HOW TO動画やLIVE配信も毎月実施。『美流百華』の記事は特別企画として連携することにしました。

  • 大槻

    コストも作業負担も決して小さくないものでしたが、百貨店として展開する限り、コンテンツのクオリティにはとことんこだわろうと思いました。上司から「失敗を恐れていたら新しいことはできない。まずは走り出そう」と言ってもらい、すごく勇気が湧いたのを覚えています。

「勝つための法則」を
地道に掴み取る日々。
その自信と誇りを胸に、
新たなステージへ。

    1. 山本

      そして2020年8月に「Kireidepart」、9月に『美流百華』が創刊されました。私もLINEを中心にSNSなどを使ってさまざまな情報を発信しています。ここまでの手応えはいかがですか?

    2. 増山

      以前は、購入方法が店頭とe.デパートで明確に分かれていたんですが、「Kireidepart」・『美流百華』の登場をきっかけにつながりができてきたのは間違いありません。お客さまが買い物方法を快適に選べる形態、店舗とECのシームレス化が一歩前進したとの手応えはあります。

  • 深尾

    PV(ページビュー)やUU(ユニークユーザー)などの数値は確実に上がりました。企画についても回を追うごとに洗練されて、お取引先から評価いただくことが増えてきましたね。ライブ配信などで販売員さんに登場していただくのですが、視聴者の方々からたくさんのコメントが入ると「モチベーションが上がる」と喜ばれています。

  • 吉田

    「Kireidepart」を通じて、店舗の情報を発信できるようになったのが大きいですよね。お客さまの反応がすぐに数値化されるので、次の企画を考えるうえでとても活かしやすい。『美流百華』では有名コスメ雑誌とのコラボが次々と実現していて、訴求力は格段に高まっています。2つのメディアの相乗効果が現れていると感じます。

  • 山本

    人気モデルもいっぱい出てきますからね。私は他の領域も担当していますが、彼女たちの写真があるだけでLINEの反応が全く違う(笑)。イメージアップにつながっています。

  • 井上

    まさにトライ&エラーの2年間でしたね。チームで「勝つための法則」を一つずつ掴み取ってこられたことがとても嬉しいです。でも一方で、コロナ以前の売上にはまだまだ遠いという現実もあります。コロナ禍での人々の行動も、3年前とはまた違っている。プロジェクトは次のステージへと踏み出す時期となりました。

  • 増山

    今はどの百貨店もオンラインに力を入れていて、お取引先も独自にWebを展開し始めています。情報合戦が激化する中で、店舗にはお客さまが徐々に戻り始めていて、「どこで買うか」の選択肢は増える一方です。その中で、そごう・西武を選んでいただくための、次の戦略が必要ですね。

    1. 深尾

      おっしゃるとおりです。この3年で、社会も人々の生活も一気にデジタル化が進みました。今後お客さまのニーズ、お取引先の要望にさらに応えていくには、情報のスピードアップが不可欠。「Kireidepart」はこれまでマンスリーが基本でしたが、これをウイークリーに、そしてデイリーへと変えて行く必要があります。

    2. 吉田

      『美流百華』では、そごう・西武らしさをもっと強化しなければなりません。さまざまなメディアと連携して、店頭に来て楽しんでいただける仕掛けも追求していきたいです。

産みの苦しみから、
育てる楽しみへ。
新しい時代の「百貨店のコスメ」を
つくりあげる。

    1. 山本

      最後に、このプロジェクトに関わって感じたこと、得られたことをお話しください。

    2. 大槻

      私は百貨店のコスメが大好きで、担当するようになってさらに好きになりました。値段も高いし、敷居が高くて普段着では中々行けません。でも買ったときの満足度が全く違う。「買い物を楽しむ」とはまさにこのことだと。それを広く伝えることが仕事になっているのは、結構きついけれど楽しいです(笑)。

  • 深尾

    私はコスメを買うことはほとんどありませんが、それはわかる気がします。自宅にいながら動画で店頭の雰囲気を楽しんだり、メイクアップアーティストの映像を見たりして気分が高揚する。モノだけじゃなく、空間と体験が求められているんだなと。頭ではわかっていたんですが、実感できたことが大きいです。

  • 吉田

    コンテンツをつくるとき、ついつい売り手目線で考えてしまいがちですが、お客さま目線で考えるとすごく企画が広がっていくんですよ。この3年間で得た最大の収穫です。

  • 増山

    長くe.デパートの運営に取り組んできましたが、単独でやれることの限界も感じていました。このプロジェクトでみなさんとたくさん議論して、「Kireidepart」や『美流百華』とコラボする中で、百貨店のECというものに大きな可能性を見出すことができました。このプロジェクトに感謝しています。

    1. 深尾

      みなさんそれぞれの立場がありながら、目指すものが同じだったからここまで来られたと思います。やっぱり百貨店が好きなんですよね。

    2. 大槻

      産みの苦しみもさることながら、育てていくのはもっと大変でしたね。いや、きっとこれからが本番(笑)。でもきっと楽しいはずです。みんなで一丸となって頑張りましょう。

  • 山本

    私は途中からの参加で、しかも経験の無いデジタルコミュニケーションの仕事で、すごく不安だったんです。でもみなさんに温かく迎えていただいて、すごく充実した時間が過ごせました。どうかこれからもよろしくお願いします!

※本文中に登場する「Kireidepart」は、現在は「美流百華WEB」としてリニューアルし公開しています。