


最初に配属されたのは、西武池袋本店婦人雑貨部洋品小物の売場でした。その後、化粧品売場に異動となり販売リーダーに。「化粧品」という自分にとってはなじみのない商品を扱う売場ですから、異動したてのころは、販売メンバーとのコミュニケーションに、頭を悩ませる日が続きました。そこで、実際にメイクをしてもらったり、いろいろな化粧品を自分で使ってみたりするなど、商品の効果を実感することでリアリティを持った会話を心がけました。そうやって、次第にお互いの要望を話し合える関係を構築できたのです。売場をまとめる信頼関係を築くには、時間がかかります。しかし心から相手の仕事を理解して歩み寄る姿勢があれば、必ず打ち解け、やる気を刺激することができることを、この頃に学びました。
売場でこのまま働くことをイメージしていましたが、次に異動したのは販売促進担当でした。販売促進は店舗の売り上げを左右する「集客」がミッション。お客さまが集まる仕掛けを考え、すべての現場と連動し、より多くの商品を売るために、西武・そごうとしてできることを裏から支えていく立場です。


販売促進には予算達成に向けて施策を計画したり、イベント企画などの「計画」、「顧客情報管理」、広告やDMなどの「媒体制作」、店内の「装飾」、外部PRを担当する「広報」と、大きく分けて5つの仕事があります。販売促進のキャリアをスタートした大津店では、集客につながるイベント企画の担当になりました。企画を考えるのは私たちですが、実行をするのは売場のメンバーです。周囲の助けがなければ何もできないため、快く売場メンバーに実行してもらうには、より良い企画を考える必要があると実感。「山縣が言うならやってやるか!」と思ってもらうためにも、業務以外であっても現場をサポートしながら関係を築くよう努めました。発想を豊かにし、地元の博物館や自治体などと連動したり、季節感を出したり、多角的な視点での企画には面白さがあります。
その後、有楽町店に異動。広告媒体の担当になりました。ここでは企画されたイベントのバトンを受け取り、お客さまに向かってアピールするのが仕事。多くの方の興味を惹くことができれば、制作したリーフレットがあっという間になくなることもあり、反応が実感出来る仕事に大きなやり甲斐も感じました。
そして現在は、そごう横浜店販売促進部で、顧客のお買い物データ分析や、西武・そごうの会員カード「ミレニアムカード」のメンバー開拓を担当しています。メンバーの開拓には、販売メンバーの協力が不可欠です。カードの魅力をしっかり伝えてもらうには、その特徴を理解し、メンバー自身が「本当に良いものだ」と思ってお勧めしなければなりません。そのため、講習会などを通じて情報を共有できるようにしています。ミレニアムカードのメンバーが増えれば、顧客データが蓄積され、お客さまがどのような買い回りをしているのかを把握できます。情報を分析し、計画・イベント企画の担当と連動したアプローチを試みることも可能です。活性化が期待されている重点売場の施策検討、リピーターとなっていただくための企画など、データあるからこそ可能となるアプローチがあります。データという根拠をもち、百貨店が新しい道を開拓していく力になること。それが今の任務だと感じています。



就活当初は意識も低く、書類選考や筆記試験で不合格が続いていました。それでも絶対に譲れないと思っていたのが「将来はオシャレで格好いい男になる!」ということ。理想の自分に近づける場所が、百貨店だと思ったのです。数々の採用試験を受けて後悔したことといえば、学生時代に「自分だけの経験」として自信を持って話せる行動をしていなかったこと。一つでも、他の誰にも負けない経験がある人は、自分の強さや長所をアピールできていたように思います。常にプラス思考で自分や社会と向き合っていくことで、本当の自分が活躍できる場と出会えるはずです。