PROJECT 4

百貨店の枠組みに収まらない
新たな収益の柱となる事業を模索。

2017年9月、商事事業部内に新しい部署が誕生した。これまでの百貨店の枠組みに収まらない新しい事業を立ち上げ、そごう・西武の未来をつくることをミッションとするブランドマーケティング部だ。部長以下、集められたのは男女6人の精鋭たち。そのうちの一人、世界的デザイナーのアンテナショップ立ち上げとブランディングのプロジェクトを担当している中山貴明に話を聞いた。

商事事業部
ブランドマーケティング

世の中が変化する中で、百貨店事業の今後に課題感を持つ精鋭が集結

ネットショッピングの台頭、SNSの普及、少子高齢化、AIやVRなど技術の進化…。変化する世の中で、百貨店も大きく変わるべき時が来ている。ブランドマーケティング部のミッションは、そうした変化の中で、新しい収益の柱となり得る新規事業を考え、形にしていくことにある。新部署が立ち上がる前に、担当役員は志が高い人材を集めるために、商事事業部の部署が横断で行うワーキンググループの参加者を募った。これからのそごう・西武のビジネスのあり方を考えるワーキンググループには、百貨店事業の今後に課題感を持ち、新しいビジネスをやりたいと考えている約30人の社員が参加した。当時、商事事業部で顧客企業のユニフォーム企画を担当していた中山も、その中の一人だった。

自分のキャリアを自分で選び、ここに辿り着いた

入社当時の中山は、まさか自分が新規事業の立ち上げを担うことになるとは思ってもみなかった。初期配属以来7年間、西武池袋本店の食品部門で和菓子や催事場、生鮮食品の売場を担当してきた。もともと入社前に希望していたのは、ファッション領域。食品の仕事も楽しく、非常に実になる様々な経験をできたが、ファッションに携わりたいという想いも捨てきれなかった。そんなとき目にしたのが、商事事業部の社内公募。顧客企業の販促物のほか、ユニフォームの企画提案も行うという業務内容に魅かれ応募を決めた。「もし、商事事業部に異動していなかったら、ワーキンググループの応募にも興味を持たなかったかもしれない」と中山は言う。そしてワーキンググループに参加したことが、のちにブランドマーケティング部のメンバーに抜擢されることに繋がったのだ。

一つひとつのプロジェクトの成功が、新規事業確立の第一歩となる

現在、ブランドマーケティング部で動いているプロジェクトは、担当役員が骨子をつくり温めてきたプロジェクトだ。その中で中山が担当しているのは、世界的デザイナーのアンテナショップ立ち上げとブランディングを行うプロジェクトだ。ショップの出店はそごう・西武の店舗内ではない。そごう・西武ブランドも表には出さない。百貨店として、また商社機能を持つ商事事業部として培ってきた、世の中のニーズを掴む術や、人的ネットワーク、販促に関する知見を活かして、デザイナーのやりたいことの実現と、世の中への拡散を担う。成功すれば、ショップの立ち上げを希望するクリエイターや企業に対するコンサルティングという新規事業の確立につながる。他にも、VRを活用した企業ブランド向上などのプロジェクトが複数走っている。「企業規模は小さくても、他にはない技術を持っているベンチャー企業を発掘して、一緒に新しいことをやってみたい」と中山。ブランドマーケティング部の誕生が、百貨店という枠組みに縛られないそごう・西武の新しい取り組みを加速させそうだ。

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